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天声人語で200字作文 604

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天声人語で200字作文 604

 朝日新聞に毎朝掲載されている名物コラム「天声人語」を読み、200字の作文に挑戦しましょう。200字作文は高校入試でよく課されます。800字など長い文章を書く基礎練習にもなるので、大学入試の小論文対策としてもおすすめです。最初はコラムや読者の意見を読むだけでも構いません。
 出題と解説 伊藤久仁子(共立女子第二中学校高等学校国語科教諭)& 編集部

まず読んでみよう!

天声人語

 地球に帰還した宇宙飛行士が語ったのは、チームの素晴らしさだった。「どんな状況でも同じ目的を抱いて進み、互いのために黙って喜んで犠牲を払うことができる」。半世紀ぶりに月を周回したアルテミス2の乗組員の言葉は、同じく月をめざした南波なんばむっと重なった▼2007年から連載されてきた漫画『宇宙兄弟』の主人公の一人だ。時は2025年、31歳の彼は人生に迷っている。幼い頃に宇宙飛行士になろうと誓いあった弟は、月探査クルーに選ばれた。天才肌の弟を追うように、彼も宇宙への挑戦を始める▼六太の魅力は、泥臭く、常にあきらめずに難題に向かう姿勢だ。「俺の敵はだいたい俺です」と、弱気になる自分をさらけ出す。いつも仲間を信じて、解決策を見つけ出す▼作品の終盤で、月面に残った六太を救うために各国の宇宙機関が連携する。救援に来た弟と月面で再会した六太は、管制官に語りかける。「ずっと地球を眺めるたびに、関わってきたたくさんの人たちに『仲間』以上の何かを感じてた」「僕たちは『宇宙兄弟』です」▼作者の小山ちゅうさんは語っている。すべての登場人物にそこに至る歴史があり、「どんな人も主人公になれる」と。あらゆる職場や人間関係と重なる物語は、多くの人の胸を熱くした▼連載は11日に完結した。19年近くの長い旅だった。作品でも描かれた種子島の発射台からは、きのうH3ロケットが宇宙へ飛び立った。打ち上げに携わった、たくさんの人に思いを巡らせた。

2026・6・13

▼天声人語の内容は朝日新聞掲載時のものです

今週の課題

文学やまんが・アニメの登場人物による「名言・名セリフ」を紹介し、どのように感じたか説明しましょう。作品名は『  』で囲み、作者名や引用は必ず正確に書いてください。

さあ考えよう!

 人気まんが『宇宙兄弟』が完結したそうです。2007年からの連載ということで、中高生のみなさんにとっては、生まれた時からずっと連載していた作品なのですね。それほど長い間、愛されてきたのは、宇宙という舞台に加えてキャラクターの魅力が、多くの読者の心をとらえたからでしょう。傍線部は主人公の一人、南波六太の言葉です。作品を知らない人でも心に刺さる名セリフですね。
 さて、小説やまんが・アニメ作品で出会い、心に残っている印象的な言葉はありますか。作品・キャラクターとともに紹介してください。

文章表現のポイント 引用は必ず確認して正確に

 リポートや論文を書くときは、さまざまな参考文献を引用することがふつうです。引用する際は、必ず出典(引用元)を明らかにし、引用であることも明記して、読み手が区別できるように書くことがルールです。
 出典を記載するときは、うろ覚えで書いたりせず、検索し直すなどして、正確に書くようにしましょう。また、引用する書籍や論文は、発行年や発行元の情報も必要です。あらかじめ参考文献リストを作っておくと便利です。