朝日中高生新聞特派員がインタビュー ふれあうときはただの子どもに
朝日中高生新聞特派員がインタビュー ふれあうときはただの子どもに
水沼さんが、ハンドラーの森田優子さんと市川美乃里さんにインタビューしました。
みんなワクワクできる環境を/看護師とはちがうケア
Q(水沼さんの質問) どうして、ハンドラーになろうと思ったのですか?
森田さん 看護師として働く中で「闘病している子どもたちの楽しみがない」と感じていました。そんなときに、日本でファシリティドッグの導入をめざす動きがあり、大学の恩師から声をかけてもらったのがきっかけです。「病院に犬がいたら、子どもたちもおうちの人も楽しいし、環境が変わるよね」と思いました。
市川さん 高校生のころ、ファシリティドッグや森田さんが活動している姿をテレビで見て、あこがれを持ったのが始まりです。看護師になってからは、日々の仕事に追われて患者の心のケアが十分にできず、なやんだ時期もありました。ハンドラーの募集を見て、挑戦したいと思いました。
「犬が楽しくお仕事できるように」
Q 子どもたちと接するときに、心がけていることは?
市川さん ペアの「オリ」とふれあうときは、闘病中の子どもではなく、ただの一人の子どもにもどれるときだと思うのです。だから、子どもたちがいろいろなことを忘れて、楽しめる雰囲気づくりを大切にしています。オリを見つけて、楽しそうにしている子どもたちを見ると、やりがいを感じます。
森田さん 「ファシリティドッグが来ると、その空間が病院ではなく、日常にもどる」と言われたことは、何度もありますね。
私は、犬が楽しくお仕事できるようにすることも心がけていました。犬のようすを見ながら「今日は特に集中力が必要だったから、早めに休憩に入ろうか」と判断するのも、ハンドラーの大事な役割です。
ハンドラーの2人にお話を聞いて 犬にも子どもにも思いいっぱい
私がファシリティドッグを知ったのは、小学校低学年のころに読んだ本がきっかけです。その後、友だちが小児がんを乗りこえていたこと、ファシリティドッグと交流があったことを知りました。
中学2年生のときには、お父さんががんになりました。病気とたたかう人や、その家族への心のケアがどれだけ大切か、身をもって知ったこともあり、ファシリティドッグについて取材し、みなさんに紹介したいと思いました。
取材中は、元気いっぱいのアニーと、おっとりしているオリにいやされました。ハンドラーの2人の言葉にはファシリティドッグや子どもたちへの思いがつまっていたのが印象的でした。
私は将来、医療関係の仕事につきたいと思っています。患者さんに寄りそえる存在になれるよう、さまざまな経験をして自分を深めていきたいです。
(朝中高特派員・水沼芽愛)